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職員室だより
社長 渡部
2015.04.21

ダメ?

つくばの進学塾「竹進」の算数・数学担当の西山です。

 

お子さんが、学校から帰ってきて、すぐに遊びに出かけたりゲームに没頭したり
テレビを見たりして、結局その日は勉強しないままに22時くらいになったとしたら、
「宿題やったの?」「勉強しなきゃダメでしょ」と言いたくなりますよね。
部活でいっぱいいっぱいだったり、家でぼーっとしてばかりだったりしても、
やはり同じようなことを、つい言ってしまいがちです。

 

子どもは子どもで、子どもの世界の中で、毎日結構大変なことが頻発して
勉強しなきゃいけないとはわかっていても、したくない気分の時もあるものです。
眠かったり疲れすぎていたりして、だらだらとしてしまう時もあるものです。
そんな時に「勉強しなきゃダメ」と言うと、子どもにどう響くかまで考えるより
前に、「ダメ」と言ってしまいますよね。

 

親としては、「勉強しないこと」がダメだと言っているのだけれど、
その言葉を受け取る子からすると、「勉強しない自分がダメ」、つまり、
「自分はダメ」と受け取ってしまうことが多いです。
なぜなら、勉強しなきゃとわかっているのに、自分で自分をコントロールできず
にいるからです。

 

そんなときは、「ダメ」という言葉は使わない方がいいです。
あえて、言いたい気持ちをぐっと抑えて、黙っているのも手です。
子どもは親の気持ちを読み取ることに長けているので、何も言わなくてもある

程度わかるものです。
そんな無言のプレッシャーの方が、口うるさく言うよりも効果が大きいです。

 

成績が落ちてきたら、子ども自身の責任です。
親から「勉強、勉強」と言われないために、親への反発心が出ず、より強く、
自分の責任を感じることになるので、なんとかしなきゃと思えるように成長する
ことができます。

 

疲れているなら仮眠をとらせるとか、早く寝かせる、お風呂に追い立てるなど、
ストレスがありそうなら雑談など話相手になってあげるなど、子どもの心身を

心配した対応を取られるといいと思います。

 

理想を言えば、親が、本を読んだり、親自身が勉強を始めたりして、
勉強することが当たり前のことというふうに、家庭での過ごし方が変わって

いってほしいです。そうなれば、子どもも自然に勉強するようになります。

 

子どもは、親の言うことをきくのではなく、親がすることを真似ます。
勉強はしないとしても、ふだんから、何かわからない言葉や漢字があった

ときに、すぐに紙の辞書をひくなどは、してほしいことです。
小学生であれば、一緒にニュースを見ていて、わからない言葉をきっかけに

紙の辞書の争奪戦が始まるようになれば大成功です。

 

「ダメ」をはじめとしたネガティブな言葉は、繰り返し言われると、文脈に

よらず、人格を否定された気分になるものです。言葉遣いに配慮しないと、

自ら子どもをつぶしてしまう結果になりかねません。

怒るという恐怖感で支配するのも同じようなものですし、細かく干渉しすぎる

のも同じ結果をもたらします。

 

子育ては自分育てに帰着する、とても難しいものですね。