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職員室だより
武内
2019.03.31

「でもまてよ、ほんとうかな?」

つくばの進学塾「竹進」の理科・英語担当の武内です。

 

いよいよ春ですが、地面にロゼットを作って冬越しをしていた

タンポポも花を咲かせる季節です。

 

タンポポの花はプチンととれる小さい部分。

それがタンポポの一つの花(小花)であり、いつも目にするものは

花があつまったもの(頭花)です。

一つの小花は1本の綿毛になって飛んでいきますね。

その飛行距離はどれくらいなのでしょう。

検索してあちこちのサイトを見るとなんと約10kmだそうです。

へえーすごい距離を飛ぶんだなあー。

ではダメなんです。ここからが本題。

「でもまてよ、ほんとうかな?」。

 

そう思って、さらにWebを調べてみましたが、その実験のデータは

ほとんどありません(論文までは手が回りませんでした)。

唯一、テレビ番組で、スキーのジャンプ台(高さ76m)から綿毛を飛ばし、

250mの地点まで到達するか否かを調べた実験がありましたが、

20本(小花の数を仮に150で試算すると綿毛約3000本)実験して、

2時間で1本が到達した程度(その後も何本かは到達したそうです)。

もちろん気象条件にもよりますが最長記録だとしても10kmというのは

かなり怪しいですね。

少なくとも平均ではないでしょう。

 

このようにWebで出ているものは科学的根拠に乏しいものが多く、

よく調べてみないと事実ではないことが多い。

だから、きちんと根拠を調べないで書かれていることだけをうのみに

するのは良くないということを知っておきましょう。

 

ちなみに前のほうで書いた小花と頭花の話は本当ですよ。